ヤミクモ日和

『好きなものを好きなだけ』をコンセプトに、日記・映画(ホラーが主)・小説の感想などを書いています。オススメや見たいけど怖くて見れない映画がありましたらぜひ教えてください。

『食人族』

 これをそもそも、レンタルして見ようと思った経緯は、現在公開中の『グリーン・インフェルノ』を友達がさっそく観て、「ストーリーもあって面白かった」と言うので見たくなったものの、正直、食人系には少し抵抗があった。

 普段からホラー映画だのスプラッター映画だの喜んでみているが、食人族がメインになりそうなものは避けてきた。なんだかんだ言って、怖がりだから。

 

movies.yahoo.co.jp

 

 けれど、どうしても『グリーン・インフェルノ』は観たい。

 なら、食人系に自分なりに抵抗をつけてみようと思い、レンタルショップで『食人族』を見つけ、借りてみた。

 

movies.yahoo.co.jp

 

 もうパッケージからしてかなりやばい。

 見終わってから一番に思ったのは、『グリーン・インフェルノ』観なくてもいいやってことだった。

 

あらすじ

 ドキュメンタリー番組の制作チーム(テレビクルー?)が、行き先のアマゾンにて失踪。

 失踪したのは以下四名、スクリプターのフェイ、プロデューサーのアラン、カメラマンのジャックとマークである(名前とか設定とか間違えていてももう一度見る勇気はありませぬ……)。

 そこで、人類学者のモンロー教授が二人のガイドを引き連れ調査へ。ヤマモモ族との接触に成功した結果、四人の亡骸と録画されたテープを発見。モンロー教授は、彼らがなぜそんな目に遭ったのか、残されたテープから知ることとなる……。

感想

オススメ度:オススメはしない(余程興味があれば……)

ストーリー:物語的には良い

恐怖レベル:怖くはない

グロレベル:超上級者向け

 

 この映画の面白いところは、序盤で被害者が確定しているところだろう。モキュメンタリー作品としての雰囲気をよく出している。

 当時は、本当にあった事件と誤解する人もいたとか。

 最後の最後で制作側が伝えたかったものが登場人物の言葉から出る。けれど、もっと穏やかな表現で伝えられなかったのだろうかと思ってしまった。現在ではとても作れない映画だろう。

 残酷でも構わないと思うが(物語上必要な演出ならば)、この映画はあまりにも過激だ。ある意味貴重な作品である。

小ネタ

 ちなみに劇中で、やらせという設定で銃殺刑の映像が流れるが、これは実際の銃殺刑の映像である。また、映画内で行われる動物虐待は全て本物であり、実際に動物を殺しているため内臓類は全て本物である。監督は「殺した動物は食べたから問題ない」という意見を述べている。

食人族 - Wikipediaより引用

  この映画が悪趣味と言われる所以ではないだろうか。

 明らかにわかる作り物というのは興を醒めさせるが、それは少なからず観る者に安心感を与える役割もしている。

 リアルすぎる作品と言える。

 

以後、ネタバレの感想

 なんというか……。

 物語としては其処まで嫌いではない。所謂、自業自得系の物語であり、野蛮さや残酷さは人種に関わるものではないという強いメッセージを秘めているのはわかる。

 でも、小型のサルを殺すシーンや亀の解体シーンはちょっとやり過ぎなのでは……。

 

 あと、女性には辛い作品だと思う。

 残酷さの表現には性的な暴力が含まれている。序盤での泥族による木族のレイプシーン。中盤でのテレビクルーたちによるヤマモモ族の少女をレイプするシーン。終盤のフェイが、レイプされ殴り殺されるシーンもなかなか酷い。

 さらに、何族かは忘れたが、姦通により罰(?)を与えられ殺される女性もなかなか目を覆うものがあった。

 

 全体的に穏やかな表現になれば、もっといろんな人に見てもらえるかもしれないが、そうなってしまうともはや『食人族』という作品ではない。