ヤミクモ日和

『好きなものを好きなだけ』をコンセプトに、日記・映画(ホラーが主)・小説の感想などを書いています。オススメや見たいけど怖くて見れない映画がありましたらぜひ教えてください。

ちょびっと怖い『コララインとボタンの魔女』

 以前から気になっていたため、見てみた作品です。ストップモーション・アニメである本作は、非常に魅力にあふれる作品となっております。これが本当にストップモーション・アニメか? と思うほど美しい世界・演出は必見です。

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あらすじ

 オレゴン州に引っ越してきたばかりの主人公の少女、コラライン。友達とも離れ、両親はライターの仕事で忙しい。ご近所さんは変人ばかり……。退屈な日々を過ごしていたコララインだが、引っ越し先の家で小さな扉をみつる。その扉の向こうにはもうひとつの世界があった。何もかも素晴らしいもう一つの世界なのだが……。

 

感想(ネタバレなし)

 コララインの気持ちが上手に描かれています。キャラクターも非常に表情豊かです。冒頭でのシーンはコララインの退屈さ、前住んでいた場所への恋しさが伝わってきます。これくらいの年頃の子にとって、仲良くしていた友達と離れ離れになってしまうのは、辛い事です。

 見終わった後に、この作品のテーマはいったい何だったんだろう? と考えてみると面白いかもしれません。

 扉をくぐった先の別の世界は美しく、鮮やかなものとして描かれ、建物の配置は現実の世界と全く同じであるにもかかわらず、まったく違う表情を見せています。

 最初のぬいぐるみが解かれ、作り変えられていくシーンは特にお気に入りです。不思議でどこかグロテスクな雰囲気を感じさせます。

 お子さんにも安心して見て頂ける作品だと思いますが、虫が苦手な人にはお勧めできませんね。

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あまりキョンシーらしくない「キョンシー(2014)」?

 あまりキョンシーが出てくる作品を見たことないので、たまにはいいかなーと思い、鑑賞。キョンシーのイメージはおでこにお札が貼ってあって、前ならえみたいに腕をつきだし、ぴょんぴょんするもんかなというザックリなものがあるくらい。そう考えると、本作のキョンシーは定番のキョンシーからは少し離れているのかもしれない。

あらすじ

 チン・シュウホウはかつて霊幻道士役で名をはせた俳優だったものの、今はすっかり落ちぶれてしまった。妻子とも離れ、死に場所を求める彼は幽霊の多く出る団地の2442号室の部屋へ……。

感想(ネタバレなし)

 雰囲気はとても好き。終始映像は暗め。そして、この幽霊の多く出る団地が、かなりいい。めっちゃ幽霊が出てくる。幽霊と全体の雰囲気が個性的で、良い作品なのだけれど、他人に勧めるかどうかは微妙。それに関してはネタバレを含む感想で詳しく語りたい。

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 予告編で雰囲気がかなり伝わるかなと。

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歌唱力・映像ともに素晴らしい作品「SING/シング」

 先日、友人とともに映画館で「SING/シング」を鑑賞した。公開日から少し経っているものの、劇場にはたくさんの人が来ていた(春休みの力もあるだろうが)。字幕版を見ようと思っていたが、字幕版の上映は一日に一回のみ。事前に調べておけばよかった……。そのため今回は、吹き替え版の感想である。

あらすじ

 舞台は動物たちが人間のように暮らす世界。子供の時、劇に魅了されたコアラのバスターが劇場支配人を務める。しかし、経営は火の車。バスターはヒット作を出せず、前回の劇のスタッフが給料の未払いについて怒って押しかけてくる有様。そんなとき、バスターは歌のコンテストを思いつく。手持ちの1000ドルを賞金とし、チラシを作成するようにトカゲのミス・クローリーに頼むが……。

感想(ネタバレなし)

 とにかく、映像が綺麗だった。動物たちも二足歩行で服を着て歩いているものの、毛や鼻の質感が細かく描かれている。吹き替え版のみの鑑賞だが、キャストの歌唱力も抜群。また、主要な登場人物がどんな環境に居るのか、どういった性格なのかも丁寧に描かれていた。すごく歌がうまいのに、恥ずかしがり屋で人前で歌うことのできないゾウ、ギャングではなく歌手になりたいゴリラ、歌手になりたいけど家事で忙しい主婦のブタ、ロックで成功を夢見るハリネズミなど……。そして、コアラのバスターは劇場に輝きを取り戻したい。それぞれが夢に向かってできる限りの努力をするも、困難やトラブルが立ちはだかる。どん底だから上に行くしかないのだというポジティブなバスターの考え方には好感が持てた。

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NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ

 少し前に見た作品だが、ふいに思い出したので感想を。

あらすじ

 訳ありカップルっぽい男女。会話も怪しげな点が多い。ダイナ―でギャングに絡まれるも、うまくあしらえた様に見えた。しかし、高級車に目をつけられたのかカップルはギャングの襲撃にあう。高級車のパーツを取り売ろうと考えたギャングは、トランクの下部に詰め込まれた女性を発見。彼女は頻りに「みんな殺される」のだと言う。

感想

オススメ度:オススメはしない(余程興味があれば……)

ストーリー:わかりにくい

恐怖レベル:怖くはない

グロレベル:やや表現がエグイ

 

 この日は『マッド・ナース』を同時に借り、先に見たせいかどことなく地味に感じてしまった。賛否両論ある『マッド・ナース』であるものの、猟奇的なシーンはかなり派手。

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 しかし、じわじわとひとり、またひとりと殺されて行く感じは『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』の方が面白い点だ。

 この作品はいくつもの謎や疑問点を序盤にちりばめ、少しずつ回収していく。個人的には最後までわからなかった点もあり(自分の見落としの可能性もあるが)、ややもやっとしてしまった。

 『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』の一つのテーマとして男女の関係の在り方があげられるのではないだろうか? つまり、複雑な通常と異なる男女の在り方が飲み込めなければ、この世界感に浸かることは不可能なのだ。

 私は通常の恋愛にも疎いせいか、うまく入り込めなかった。しかし、女心が分かる人には楽しめる点が多そうだ。

 人を選ぶ作品であるため、知人や友人にお勧めするのは難しいかもしれない。

 

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『食人族』

 これをそもそも、レンタルして見ようと思った経緯は、現在公開中の『グリーン・インフェルノ』を友達がさっそく観て、「ストーリーもあって面白かった」と言うので見たくなったものの、正直、食人系には少し抵抗があった。

 普段からホラー映画だのスプラッター映画だの喜んでみているが、食人族がメインになりそうなものは避けてきた。なんだかんだ言って、怖がりだから。

 

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 けれど、どうしても『グリーン・インフェルノ』は観たい。

 なら、食人系に自分なりに抵抗をつけてみようと思い、レンタルショップで『食人族』を見つけ、借りてみた。

 

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 もうパッケージからしてかなりやばい。

 見終わってから一番に思ったのは、『グリーン・インフェルノ』観なくてもいいやってことだった。

 

あらすじ

 ドキュメンタリー番組の制作チーム(テレビクルー?)が、行き先のアマゾンにて失踪。

 失踪したのは以下四名、スクリプターのフェイ、プロデューサーのアラン、カメラマンのジャックとマークである(名前とか設定とか間違えていてももう一度見る勇気はありませぬ……)。

 そこで、人類学者のモンロー教授が二人のガイドを引き連れ調査へ。ヤマモモ族との接触に成功した結果、四人の亡骸と録画されたテープを発見。モンロー教授は、彼らがなぜそんな目に遭ったのか、残されたテープから知ることとなる……。

感想

オススメ度:オススメはしない(余程興味があれば……)

ストーリー:物語的には良い

恐怖レベル:怖くはない

グロレベル:超上級者向け

 

 この映画の面白いところは、序盤で被害者が確定しているところだろう。モキュメンタリー作品としての雰囲気をよく出している。

 当時は、本当にあった事件と誤解する人もいたとか。

 最後の最後で制作側が伝えたかったものが登場人物の言葉から出る。けれど、もっと穏やかな表現で伝えられなかったのだろうかと思ってしまった。現在ではとても作れない映画だろう。

 残酷でも構わないと思うが(物語上必要な演出ならば)、この映画はあまりにも過激だ。ある意味貴重な作品である。

小ネタ

 ちなみに劇中で、やらせという設定で銃殺刑の映像が流れるが、これは実際の銃殺刑の映像である。また、映画内で行われる動物虐待は全て本物であり、実際に動物を殺しているため内臓類は全て本物である。監督は「殺した動物は食べたから問題ない」という意見を述べている。

食人族 - Wikipediaより引用

  この映画が悪趣味と言われる所以ではないだろうか。

 明らかにわかる作り物というのは興を醒めさせるが、それは少なからず観る者に安心感を与える役割もしている。

 リアルすぎる作品と言える。

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